愛と欲望のアラサー

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プリズムのきらめきある毎日

今期、1番ハマっているアニメは、宇宙戦艦ティラミスである。
正直、ティラミスが1番になるとは思わなかった。ペルソナも鬼灯も楽しく観ているのだけれど、なぜかティラミスが好きなのだ。

ティラミスを観ると、元気になれる。そしてその元気のなり方は、キンプリ(KING OF PRISMの方)を見て元気になる時の「元気」と似ている。

ちなみに、昨期盛り上がっていたポプテピピックの話を友人としている際も、「ポプテピを見てると、キンプリ見たときみたいに元気になれる」と話していた。

つまり、キンプリを観ると、元気になるのだ。


キンプリ(KING OF PRISM)は、異様な映画である。
年頃の男の子達が、キラキラしながらフィギュアスケートっぽく踊り、ジャンプしたかと思うと、いっそうキラキラしながら尻からハチミツ出したり、地球が黄色くなったりする。
観客は、映画館でよく揃った掛け声を挙げ、ブレードを振り回す。次こそは推しが勝つ!と信じながら。

しかし、キンプリは、実は根底に「努力と友情と成長」が流れている物語なのである。
キンプリを見る上で忘れてはいけないのは、そもそもの始まりに、可愛い女の子たちの成長物語があったことだ。
可愛い女の子たちが、やっぱりキラキラしながらジャンプして、花火を出したり地球を抱いたりするのだけども、女の子たちには様々な背景があり、友情を育みつつ、あくまで自分の問題には自分で向き合い、成長していく。
ほとんどの女の子たちは家庭環境に問題を抱えていて、その問題に立ち向かっていき、プリズムショーで才能を開花させる姿は、感涙ものである。

この女の子たちの物語に出てきたのが、キンプリにも出てきたOverTheRainbowの男の子たちで、女の子たちの物語最中、ときどき出てきては盛大に揉めていた。
そんな彼らが遂にOverTheRainbowを結成する姿は、本筋ではないものの感動せずにいられないので、ぜひ「キンプリは見たけど女の子たちの話は見てない」という方は、「プリティーリズム・レインボーライブ」で、オバレが結成するところまでだけでも見てほしい。(これは、プリリズ好きが勧誘の際よく言うセリフである。)

そうした歴史を引き継ぎながら、KING OF PRISMは公開され、今に至っている。
正直、私も一作目が公開された際は、何の知識も無かった。ただ話題に乗って見に行き、そこで「なんかえらいもん観た……」となったのだ。
あれが私にとって初めてのプリズムショーだった。

それから何度も映画館に足を運んだが、
二作目のKING OF PRISM -PRIDE the HERO-公開の際も、まだプリティ・リズムは観ていなかった。
それでも、一作目以上に、わけのわからない感動に包まれ、充実した気持ちで映画館をあとにしていた。
そもそもなぜ彼らがプリズムショーをしていて、ジャンプしたら超常現象が起こるのか。
そんなこと知らなくても、プリズムの女神の祝福に大いに感動し、ひれ伏していたのだ。

友人達と一緒にプリティーリズム・レインボーライブ51話を完走してからは、キンプリの登場人物達に、その歩んだきた物語を感じるようになり、私は映画館で感動の涙を流すようになった。

良かった…本当に良かった…あのヒロ様が…極悪顔して色んな感情や環境でぐちゃぐちゃになっていたヒロ様が…このような…

こうして、キンプリを観た後の多幸感は、より強いものとなり、私達は、何度でも映画館に通った。
誕生日上映では、長いオタク生活でも初めての「推しを映画館で祝う」という贅沢を味わい、真っ暗なスクリーンに向かって皆でハッピーバースディを歌うという、狂気の一端を担わせてもらった。


昨年遂に中の人によるライブも催され 、まさに「これが、プリズムのきらめき…!!」という体験をさせてもらった。


そして、キンプリは、もうとうに十年の付き合いを越えた我々友人一同に、新たに「同じ熱量で追いかける大切なもの」をくれた存在でもある。
同じ映画を何度も何度も一緒に観に行き、女児向けアニメ51話完走して一緒に感動してくれる仲間。
こうして文章にしてしまうと、ちょっとヤバイ集まりのようだが、社会人になって、なかなか集まることの難しくなった私たちに、キンプリは、素晴らしいキッカケをつくってくれた。


今も、帰宅すると毎日blu-rayを観ている。
キンプリは、私に元気をくれる。活力をくれる。仲間との楽しい日々をくれる。
プリズムのきらめきは、何でもない日常を眩くし、日々私たちを照らしてくれているのだ。